「第14回梅棹忠夫 山と探検文学賞」の最終選考会議の結果、「該当作品なし」という結果になりました。



選考委員会の講評


 選考会議は3月2日、全選考委員5名が参加して行われました。

 選考対象となった作品72本から、最終選考に残った5作品はいずれも著者の思いの詰まった興味深い作品でした。しかし、これまでの受賞作品と比した時、作品によって対象への切り込み不足、テーマの揺らぎ、標題と内容の齟齬などの問題点が指摘されました。それでも「該当作品なしは避けたい」という選考委員の強い気持ちもあって、議論は4時間に及びました。残念な結論ですが、次回に期待したいと思います。

 ところで、選考会議終了後、選考委員のあいだで、授賞式の中止を「梅棹賞」のさらなる展開を考える機会と捉えたらどうだろうかという提案がだされました。その一例として、「知の探検家」としての梅棹忠夫氏の評価、「山岳、探検」の多様性と今日的意義、作家・出版関係者・読者等にとっての文学賞のあり方等についての講演、シンポジュウムです。

 詳細が決まり次第、弊賞ホームページ、マスコミ、SNSなどでお知らせいたします。



信濃毎日新聞記事



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